リモートワーカー⑤  仕事は無理なく続けたい! 育児をしながらスキルアップを目指す女性をご紹介。

リモートワークの推進

子どもを見守りながら仕事ができるリモートワークをスタート

リモートワークを始めて約1年になるのが、加减佳奈さん(京都府)。現在、担当している主な仕事は、企業に対するメールでのお問い合わせへの対応業務や、電話での営業アポイント、リサーチ業務、企業のブログ記事の執筆や文章校正、レビューチェック、求人対応などです。

いずれの仕事も、インターネット上でほとんどが完了するので、子どものそばにいながら、マイペースで働くことができます。

加减さんがリモートワークを始めたのは、お子さんの出産が切っ掛けです。小さいうちは、そばにいたいと思い、在宅でできる仕事として、リモートワークを選びました。また、知り合いに、パソコンを使って在宅で仕事をしている人がいたことも、切っ掛けのひとつ。こういう働き方も「ありかも!」と共感し、自分もやってみたいと関心を持っていたのだそうです。

ビデオチャットを使い、顔の見えるコミュニケーションをとりながら仕事を遂行

子育て中の女性にとってメリットが大きいリモートワークですが、加减さんがこれまで経験してきた仕事は、ファッション専門の人材会社での営業職。人と会うことが多い業界から、在宅での仕事に変わることに、抵抗はなかったのでしょうか。

「私はもともと、人と会い、おしゃべりするのが大好き。パソコンに向かって家で一人で仕事をするのは不向きかも、と思うこともありました」と、振り返ります。しかし、実際に仕事を始めてみると、ビデオチャットを使い、表情が見える中での会議が行われ、対面で話をしているのと同じように仕事が進んでいくのだとか。意思疎通に困ることはなく、モニター越しに仕事仲間とのおしゃべりも楽しめるそうです。「インターネットを通じた会議は重要な時間。お客さまや他のスタッフと綿密なコミュニケーションを取り、新しい提案をしていくなど、発信の場にしていきたいと思っています」

外で仕事をしたい気分の時は、子連れOKのコ・ワーキングスペースを活用

在宅で仕事ができるのが、リモートワークの大きなメリット。しかし、ときにはお子さんから離れ、集中して仕事をしたくなる場合もあります。

そんなときは、京都市内にある実家に行ってお子さんを預け、そばで仕事をすることもあるそうです。

また、加减さんが活用しているのが、託児所が併設されているコ・ワーキングスペース。ノートパソコンを持ち込み働きながら、お子さんが遊んでいる姿を確認できるので、安心して仕事に専念できると言います。

また、そこに行く楽しみの一つは、加减さんと同じようなスタイルで働く女性と出会えること。ママ友を増やし、育児や仕事についての情報交換をしているそうです。

マイペースで無理なく働き、「長く続けられる」ことが目標。

リモートワークをするなかで、加减さんが課題だと思っていることが「オンオフの切り替え」です。生活と仕事を同時に行う生活なので、働く時間を決め意識的に休憩を取ることが大切だといいます。

「実は、仕事が軌道に乗ったころは、夢中になって、夜中までやり続けたことがあったんです。遅くまで働くと、やがて気持ちの余裕がなくなり、体力の面でも無理が生じてしまいます。そこで、今では夕方までに仕事を終えるなどルールを決め、メリハリをつけるようにしています」。

加减さんが働く上でのテーマは、「長く続けられる」こと。リモートワークの仕事の領域を広げて、正社員の時と同じくらいの収入を得られることを目標としています。そして、子どもが大きくなっても、在宅でこの仕事を続けたいと思っています。